2010年10月19日火曜日

アクセスに恵まれず谷戸地域の空き家目立つ、今後も増加の可能性/横須賀

 横須賀市内の谷戸(やと)地域で空き家が目立っていることが、横須賀市都市政策研究所の実態調査で分かった。空き家率は郊外住宅地域と比べ3倍以上で、中には8軒に1軒が空き家の地域も。地形上の理由で交通アクセスに恵まれないためとみられる。今後も増加する可能性が高く、防犯?防災上の面からも課題となりそうだ。

 調査は2009年度、市内の谷戸地域と郊外住宅地域にある空き家の実態を把握するため初めて実施した。谷戸地域の場合は公共交通までのアクセスが身近でなく、車両などの乗り入れが難しい場所を含む地域が対象。人口減少率なども考慮して追浜東町3丁目、田浦大作町、田浦泉町、汐入町1丁目、同5丁目の5地域を選び、昨年6月から7月にかけて調査区内にあるすべての一戸建て住宅を調査した。

 調査結果によると、道路が狭くて車が入れなかったり、家までの通路が急な階段になっている場所で空き家が目立った。空き家率が最も高かった地域は汐入町5丁目で、729軒のうち95軒(13%)が空き家だった。総務省のデータから推計した同市内の一戸建て住宅空き家率(6%)の2倍以上となった。

 調査対象の谷戸地域全体では2342軒のうち177軒が空き家で、空き家率は7?6%。老朽化が進んで危険な状態の家屋や、庭木が道路まではみ出すケースも。急な階段を利用しないといけない住宅はニーズが低く、独り暮らしの高齢者も増えている。これらの状況から報告書は「今後さらに空き家が増加すると考えられる」と指摘する。

 所有者へのアンケートによると、20年以上空き家となっている家屋もあった。汐入町に住む女性(80)は「最近はお年寄りが亡くなった後に空き家が増えている。誰もいないので放火などが心配」と話していた。

 一方、郊外住宅地域の空き家率は2?4%だった。

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引用元:SEO对策 | 福岡市

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